koboで買った漫画を紙で買い直す

電子書籍の世界はとても広いけれど、koboと漫画に閉じた私の話です。

漫画に関わる仕事をしている人々と比べればぜーんぜんですが、私は人より漫画を買うほうです。koboに入った400冊位の漫画を見て、もしこれを紙で買ってたらけっこうな体積だなぁと思います。

数年前にkoboで漫画を買うようになってから、自分は漫画を買う時に場所を取られることをよっぽど気にしていたんだなぁと気付きました。むしろ持ち物を増やしたくないという気持ちかもしれない。世界中でこんまり先生が売れているのだからある程度みんなおなじ気持ちなのかなと思いますが、持ち物、減らしたい。一定以上の「所有していたさ」をクリアした少数精鋭だけ持っていたい。これを漫画に適用しようと思うと大変です。読んでみないと面白いか分からないし、場合によっては完結するまで自分の中の評価が決まらないこともあるし、たしかに面白いけどこんなにスペースを与えて良いものだろうかという場合もあるし。

それを気にしなくなったら割と気軽に1巻が買えるようになって、嬉しかったです。 

安いし(なんやかんやkoboはクーポンがつくので、いつも15%オフくらいで買える)、劣化しないし(ジャンプコミックスの紙はすぐ茶色くなる)、買いたい時すぐ買えるし(本屋に行くのけっこう大変)、いっぱい持ち運べるし、場所とらないし、ありがたいなぁ電子書籍と思ってはいます。

 

じゃあなんで紙で買い直すのかって、不安を解消するためです。

電子書籍の購入ってアクセス権の購入だと私は感じています。少なくともkoboはそう。

もしサービス提供元がコンテンツを削除したら?

それでも読めるように全部のデータをダウンロードしておいたとしても、サービス自体が終了したら?

サービス終了後もデータとアプリケーションを端末に残しておいたって、OSはどんどん変わるし端末も長いことは保たない。

それでも仕方ないかな、別に良いかなと思って、自分のkoboアプリにどんどん漫画を増やしていたんですが、ある日ふと気づいてしまった。10年前から読んでる漫画が、いっぱいある。きっと10年後も同じ漫画を読んでいる。10年後なんて、iPadkoboも無いかもしれないのに。

25歳の時は、15歳の時から読んでいた漫画ってほとんど無かった。で、私は今年35になるんですが25歳の時から読んでた漫画をまだまだ全然読んでる。なんなら連載が続いている。

25歳の時には生活の中にiPadは無かったし夫と出会ってなかったし自分が結婚したり子供を産んだりするとは思ってなかった。45歳の自分がどこでどんなふうに生きてるのか分からないけど、一生懸命そのときの最善を考えて生活してるんじゃないかと思う。そんで、漫画を読んでいると思う。

 

かくして問題はまたスペースのことになりました。年に1冊増える漫画は10年後は10冊増えていて、年に3冊増える漫画は10年後は30冊増えている。それでも何とかなると思う。紙の本しか無い時代の先達がなんとかなってきたんだから、私もきっとなんとかなると思います。