最初は白飯2合だった

 またごはんの話。今日は本当は買い物に行く予定だったのが、スーパーに行くのが怖くなってネットスーパーを注文し、お届け予定日が明日以降しか取れなかったため、家にあるもので昼ごはんと夜ごはんを何とかしました。昼はキャベツとツナのスパゲッティを作りました。夜は作り置きのキャロットラペと焼いた厚揚げ、ソーセージと野菜のスープ、カマンベールチーズ、kiriチーズを海苔で巻いたもの。予定通り買い物に行けなくても何とかなるくらいの食料が冷蔵庫や食料棚にあって、それが全部自分で買った物だということに、マジか……となんだか信じられないような感じがします。

 十年くらい前に一人暮らしを始めた時、最初に食べた物は白飯でした。弟からお下がりで貰った炊飯器と米を台所に置いて、お米を2合といで、炊いて、炊きあがったごはんをお釜から直接食べました。妙においしかったのか、やけっぱちみたいな気持ちだったのか、もくもくと2合食べました。

 少し歩いたところにあるスーパーでいくつか食材を買って、冷蔵庫に入れて、食べて、会社に行って、帰ってきて食べて、お風呂に入って、寝て、起きて、食べて、会社に行って、何回か繰り返したら冷蔵庫の中身がトマト1個になりました。トマト1個のために冷蔵庫を稼働させるのも勿体ないような気がして、コンセントを抜きました。トマト1個だけが入った、冷たくない冷蔵庫の前に座って、ひとりで「生きよう」と思いました。

 

 そんなこんなで、いつの間にか冷蔵庫と食糧棚を食品で満たし、毎日のごはんを家族に用意できるようになりました。めでたしめでたし