コールドプレイの東京公演に行かなかった話

昨日と今日、COLDPLAYが東京ドームでコンサートをしている。

私は行かない。行かないことを選んでしまった。

 

コールドプレイのツアーが日本まで来るのは2017年以来だった。

2017年の東京公演は、行った。そして大変楽しんだ。

頭いっぱいの夢 - リアル幽霊ちゃん https://shlyme.hatenablog.com/entry/2018/11/16/093604

 

この時の席はアリーナだったが花道から遠く、紙吹雪の1枚も届かなかった。実のところ、何万円も払ってこんな遠いのかという気持ちはあった。

その後も、コールドプレイは世界ツアーはやっていたが、日本どころかアジアにも来ない。ガイ・ベリーマン以外のメンバーは日本に興味ないんだろなとも思う。私だって英語圏の人間だったら日本と韓国の区別もつかないだろうし。

 

2019年、5年ぶりに出たアルバムの『Everyday Life』はしみじみと良いアルバムだった。特に「Orphans」は、「viva la vida」と同じくらい聞かれてほしいと思ってる。

それはそれとして、私が生活環境やライフイベントの都合で音楽を聴かなくなっていった。2021年発売の『Music Of The Spheres』は出たことさえ気付かなかった。

 

今年、6年ぶりにCOLDPLAYが東京ドームに来ると聞いて、また会える!と嬉しくなったものの、座席表が発表された時にテンションが一気に下がった。アリーナの一番いい席はメルマガ会員に向けに他の席より価格も低く先行発売されると知って。

大して宣伝されていたわけでもないメールマガジンに登録しているかどうかで選別されることを理不尽にも思ったし、結局メルマガ会員は想定より少なかったのか、先行発売日に「まだ残ってる」という声を見かけてしまった。

東京ドームは広い。花道ちかくの席より高い価格で、スタンド席から芥子粒のようなメンバーをそれでも見たいのだろうか、私は、仕事を調整して事前に夕飯を用意して夕方の一番大変な時間の子供たちを夫に頼んでまで……

迷いながら初回一般抽選を申し込んで当選したS席は発券し損ねてしまった。その後は抽選に申し込んでも当たらなかった。

行けないし、行かないんだ、と思った。ここを頑張れるほど私はもうコールドプレイのことが好きじゃないんだ。なんたって新アルバムも買ってないし。

 

「〇〇を好きな自分が好きなだけ」という揶揄がある。

「だけ」ではないにせよ、「〇〇を好きな自分が好き」な部分は誰しもあるんじゃないだろうか。だって他人に対してだってある。その人の好きなものを知ると、その人自身の好感度があがったり、逆にろくでもないものが好きな人はちょっと敬遠したい気持ちが生まれる。

 

私はいま自分に対する好感度がちょっと下がってる。